第5回 U-16プログラミングコンテスト北海道大会 レポート

2018年11月3日(土) 13:00より、イオンモール旭川駅前 4Fイオンホール に於いて、第5回 U-16プログラミングコンテスト北海道大会 が開催され、札幌大会から上位3名が出場しました。
また、札幌大会優勝の藤田さんと準優勝の井上さんは、さっそく札幌大会の賞品であるノートPCを持ち込んでの出場となりました。

賞品を手にした感想と合わせて、大会当日の様子をレポートします。

札幌大会競技部門 優勝 藤田響さん

藤田さんには、株式会社MCJ様・株式会社マウスコンピューター様より、マウスコンピューター m-Book F536BN-S2 が札幌大会優勝賞品として贈られました。


賞品のノートで参戦!

賞品のパソコンが届いて嬉しかったです。
水曜に受け取ったので、土曜の全道大会を戦うために開発環境を作ったけど、サクサク動くのでセットアップも時間がかかりませんでした。
corei3だけどSSDだからヤバい早さです。6年前のノートPCを使っていたので、本当に嬉しいです。父も一緒に喜んでくれました。

札幌大会競技部門 準優勝 井上慎之介さん

井上さんには、 キャスタリア株式会社様より、Dell ノートパソコン Inspiron 11 3000 が札幌大会準優勝賞品として贈られました。


自分は高1だから、来年は自分が出られない代わりに後輩の指導にまわりたい。後輩を3人は引き連れていきます!
今回は使い慣れた自分のノートで戦いますが、賞品のモバイルノートも持ち歩いて便利に使っています。これは学校で、プロコンを広めるためにみんなで使おうと思います。

札幌大会競技部門 第3位 市毛大渡さん

市毛さんは、朝早くから旭川入りし、札幌大会とは違う新しいプログラムにギリギリまで挑戦していました。

第5回 U-16プログラミングコンテスト北海道大会 順位決定方法

北海道大会を観戦して 札幌大会実行委員長 八巻正行


札幌代表の3名は試合直前までプログラムのチューニングを行い、さらにパワーアップしたプログラムで試合に臨みました。
1勝1敗でアイテム数による得点差にもつれ込むなど接戦を繰り広げましたが、惜しくも勝利はなりませんでした。
大会全体としては、やはり最も選手層が厚い旭川地域代表校のレベルの高さが際立っていました。
札幌代表の3名も他地域の選手が作成した完成度の高いプログラムの動き見て、かなり刺激を受けたようです。
来年にむけて更なる挑戦や後輩の育成に取り組むなど、決意を新たにしていました。
はじめてU-16プロコンを体験した札幌の子どもたちが、来年に向けてどんな成長を遂げてくれるのか、今から楽しみです。

第1回U-16プログラミングコンテスト札幌大会 レポート

2018年10月28日、札幌コンベンションセンターにて 第1回U−16プログラミングコンテスト札幌大会 が開催されました。
ジュニアプログラミングワールド with TEPIA と同時開催となった第1回大会は、札幌近隣の中学校、高校から、総勢17名が参加しました。

競技部門

主催者が用意した対戦型ゲームプラットフォーム「CHaser」上で動作する自立型ゲームプログラムを作成し、参加者同士で対戦します。
午前が予選、午後がトーナメント形式での本選となり、対戦中はCHaserをよく知る2名の実況者が、大いに場を盛り上げていました。

開会式

競技部門予選

予選では、選手が作成したプログラムと運営側で準備したbotを対戦させてスコアを競い、トーナメントの組み合わせを決定します。
中には左右にひたすらステップを繰り返したり、ずっと止まったまま壁にめり込んでしまうプログラムも少なからずあり、プログラミングの難しさを物語っていました。
そんな様子を見た実況者から、
「客先でのデモンストレーションや本番リリースって動かないですよね」
「botだけにぼーっとしてるのかな」
という言葉が会場に響きます。

botとの対戦

そんな中登場した井上慎之介選手のプログラムが、今大会ではじめて完成度の高い動きを見せます。たくさんの観戦者と選手たちから思わず声があがり、拍手が送られました。
予選で最も多くの点数を獲得したのは、猪俣晴生選手です。
アイテムを24個取得し、72点の高得点となりました。

競技部門トーナメント

午前中の対戦相手はbotでしたが、午後からはいよいよ選手同士の勝ち抜きトーナメントです。
お昼休みの間、トーナメントに向けて会場で黙々とプログラムを改良し続ける選手もいました。
COOL (先行) と HOT (後攻) を交代して2戦し、2勝するか、1勝1敗の場合はアイテムの総取得数で勝者が決定します。

初戦となる第一試合から佐藤樹選手がPUTによる勝利を収め、会場は大いに盛り上がりました。
その後も試合は進み、準決勝には以下の4名が進出しました。

  • 佐藤 樹 さん
  • 井上 慎之介 さん
  • 藤田 響 さん
  • 市毛 大渡 さん

準決勝前のインタビューでは、4名全員が「がんばります!!」と意気込み、実況者からは「がんばるのはプログラムだけどね」とツッコミが入りました。
準決勝では、お互いをPUTして1勝1敗となり、アイテムの取得数による勝敗へ持ち込まれた試合もありました。
ほとんどアイテムの取り残しのないマップの中で、いつ「鬼」に出会うのかわからない映画のようでドキドキしました。

決勝に勝ち進んだのは、井上慎之介選手と藤田響選手。
決勝前のインタビューでは

藤田 響「プログラムには、がんばってほしいです!!」
井上 慎之介「ここまで来たら、優勝してやりたいです!!」

と決勝への意気込みを語ってくれました。

結果は、2連勝で藤田響選手の優勝となりました。
試合が終わると拍手の中、互いの健闘を称え、2人は握手を交わしました。

競技部門の結果

優勝 藤田 響 さん
準優勝 井上 慎之介 さん
第3位 市毛 大渡 さん
審判長特別賞 猪俣 晴生 さん

全道大会へ進む3名
市毛さん、藤田さん、井上さん

上位3名は、11月3日に旭川で開催される全道大会への切符を手にしました。

審判長 下村幸広先生 (北海道旭川工業高等学校) による総評:
「競技部門というのはプログラミングの入口なので、他のことにもいろいろ挑戦してほしい。そして、全道大会に出るみなさん。今のままのプログラムでは優勝できません。今から全道大会までは24×7時間あります。頑張ってください!!」

審判長 下村 幸広 先生

作品部門

作品部門はコンピュータグラフィック、初音ミク、Webページ、自作のプログラムなど、自由に作成したデジタル作品であれば何でも応募可能であり、それを審査員が評価する部門です。
今回は5点の応募があり、会場に展示されたほか、見学に訪れた実際に作品を操作して楽しむことができました。
どの作品も非常に魅力的で、中には「ビジネスレベルでも通用する」という評価を得た作品もありました。

作品部門結果

金賞 猪瀬 豊 さん
審査員特別賞 池田 かずな さん
奨励賞 猪瀬 真由 さん
奨励賞 堀 瑛太郎 さん
奨励賞 市毛 大渡 さん

審査員長 林 禎康 氏 による講評

中でも、金賞を受賞した【マークキャッチ】の作者、猪瀬豊さん (7歳) は、「DSやファミコンに飽きたから自分でゲームを作った」とのこと。
作品紹介の際には裏技の説明もあり、ユーモアもあることに驚かされました。
「ゲームとしてしっかりと遊べるようになっている」と、審査員長の林禎康氏 (クリプトン・フューチャー・メディア株式会社) も感心していました。
また、市毛大渡さんの【自動出題機】は、Excelから登録した問題を読み込むという、ビジネスでも通用するロジックを使用している点が高く評価されていました。

金賞の 猪瀬豊 さん

表彰式

作品部門 金賞 猪瀬豊さん には、NPO法人ITジュニア育成交流協会・株式会社BCN 様より、
3Dイヤホン と ブルーライト対策メガネ エクリア が。

競技部門 優勝 藤田響さん には、株式会社MCJ・株式会社マウスコンピューター 様より、
マウスコンピューター m-Book F536BN-S2 を1台。

競技部門 準優勝 井上慎之介さん には、 キャスタリア株式会社 様より、
Dell ノートパソコン Inspiron 11 3000 を1台。

また、副賞として、受賞者全員に、NPO法人ITジュニア育成交流協会・株式会社BCN 様より、図書カード、花の池田屋 様より花束が。

参加者全員への副賞として、
さくらインターネット株式会社 様より、さくらのクラウド 20,000円クーポンとリングノート/ポーチ、株式会社ポータス 様よりマウスパッド、インドカレーのミルチ 様より激辛旨味ふりかけ「リング オー ファイア」/自家製スパイスセット が授与されました。

閉会の挨拶は、「今年悔しい思いをした方は、ぜひまた来年チャレンジしてください。今年が最初で最後の挑戦となった16歳の皆さんは、来年はぜひメンターとして指導する側になり、後輩へ思いを託してください」という、実行委員長 八巻正行氏の言葉で締めくくられました。

札幌近郊でプログラミングに興味のある中学生、小学生がいたら、ぜひこのU-16プロコンを紹介してあげてください。
すごく楽しく盛り上がるイベントで、何より特別な経験になると思います。

参加者全員集合

レポーター:LOCAL学生部 Gunzi