第5回札幌大会をオンラインで開催しました!


2022年11月27日(日) 第5回 U-16プログラミングコンテスト札幌大会を開催しました。今年も対戦や展示はオンラインで、運営は配信拠点で行うハイブリット形式で、感染対策をとって開催しました。

Zoom には、競技部門11名、作品部門4名の参加者たちと、引率の先生、付き添いの保護者、そして運営が集まり、その様子は YouTube で配信されました。当日、体調不良などの理由で数名の辞退があったことをお知らせしておきます。


運営チーム7名は、平岸駅のそばにある T-Rise に集合し、ソーシャルディスタンスを保ち、定期的に消毒・換気を行いながら、対戦演出、配信などを行いました。また、札幌市内からもリモートで2名が運営に携わりました。
札幌での U-16プロコンは5年目となりました。今年のスタッフには、第1回大会で優勝の藤田さんと、第4回大会で優勝の市毛さんが2人で実況を務めてくれました。OB(高校2年生)となったU16プロコン経験者が運営に積極的に参加してくれていることに、一同とても感動しています。

競技部門

例年通り、午前は予選を実施しました。11名の登録者による 事前送付のプログラムと bot を対戦させ、その点数で午後からのトーナメント順位を決めました。
午後からの決勝トーナメントでは、対決する様子にプログラムの質の高さに感嘆の声がきこえました。今年も、ひとつひとつが素晴らしいプログラムで、その動きに手に汗を握り、歓声をおくりました。

作品部門

作品部門には、4作品が集まりました。伊藤さんは 「秒速牧場」と題し、Scratch で作った育成ゲーム。浅利さんは Scratch で作った、元素クイズ。湊さんは架空国の政府ウェブサイト。野村さんは Unity で作った Android ゲーム。どれも、素晴らしい作品ですので、ぜひ、展示をご覧になってください。
第5回作品部門応募作品の展示

作品部門総評
今回は、4作品の参加がありましたが、どの作品もレベルが高く、甲乙つけがたい完成度でした。
金賞の『Maturi.Zip』 (野村 一護さん) は、Unity で作られた作品の中に含まれている5つのミニゲームすべての完成度が高かったのが驚きでした。
特別賞の『元素クイズ』 (浅利 虎太郎さん) は、ゲームとして面白いだけではなく、ゲームの実装でも工夫や努力の形跡が見られました。
奨励賞を受賞した『秒速牧場』 (伊藤 奏太さん) は、やりこみ要素が高いゲームになっていたのが印象に残りました。
同じく奨励賞を受賞した『北明国政府公式ウェブサイト』 (湊 乙太さん) は、デザインが素晴らしいだけではなく、ページ数が多いサイトを構築する困難さも乗り越えたのが素晴らしかったです。
繰り返しになりますが、どの作品も大変レベルが高いものでした。
今後、他の言語の学習や、スマホアプリやウェッブアプリでのリリース、デザインの知識習得なども視野に入れながら、新しい作品を作り続けてほしいと思っています。

第5回 U-16プログラミングコンテスト札幌大会 作品部門審査員長
北海道情報大学 情報メディア学部 情報メディア学科 准教授 湯村 翼 先生

競技部門結果

優勝 田邉 瞬 さん 札幌日本大学中学校
準優勝 瀧 健歩 さん 札幌市立栄南中学校
第3位 四戸 一期 さん 札幌市立札苗中学校
第4位 鷲尾 尚哉 さん 札幌市立栄南中学校
審判長特別賞 須貝 蒼大 さん 札幌日本大学中学校

作品部門結果

金賞 野村 一護 さん 帯広市立光南小学校
審査員特別賞 浅利 虎太郎 さん 札幌市立栄南中学校
奨励賞 伊藤 奏太 さん 芽室町立芽室中学校
奨励賞 湊 乙太 さん 札幌市立福移中学校

当日の模様は、U-16プロコンさっぽろ新聞2022年号 にも掲載しています。
あわせてご参照ください。

参加者のみなさま、関係者のみなさまのおかげで滞りなく開催することができました。ご協力、ご厚意に心より感謝しております。

札幌圏の小学生、中学生のみなさん。2023年は、U-16プロコンに参加してみませんか?
また、今年が最後の参加となった、高校1年生のみなさん、わたしたちと一緒に、U-16プロコンを運営してみませんか?
U-16プロコン札幌大会事務局 u16procon-sapporo[at]local.or.jp までお気軽にご連絡ください。

来年は会場でみなさんにお会いできることを、運営一同心から願っております。

競技部門 学校別参加登録数

  • 札幌市立幌東小学校 1名
  • 札幌市立厚別北中学校 1名
  • 札幌市立栄南中学校 2名
  • 札幌市立札苗中学校 1名
  • 札幌市立札苗北中学校 1名
  • 札幌市立伏見中学校 1名
  • 札幌日本大学中学校 2名
  • 札幌日本大学高等学校 1名
  • 札幌龍谷学園高等学校 1名

作品部門 学校別参加登録数

  • 帯広市立光南小学校 1名
  • 札幌市立栄南中学校 1名
  • 札幌市立福移中学校 1名
  • 芽室町立芽室中学校 1名

第5回札幌大会作品部門展示

第5回 U-16プログラミングコンテスト作品部門参加者

1. 伊藤 奏太 さん (中3)

2. 浅利 虎太郎 さん (中2)

3. 湊 乙太 さん (中2)

4. 野村 一護 さん (小6)

第5回 U-16プログラミングコンテスト作品部門展示

※ 各作品のコメントは、作者からのコメントを一部抜粋して掲載しています

作品名 秒速牧場
作者 伊藤 奏太 (イトウ ソウタ)
芽室町立芽室中学校 (中学3年)

このゲームは、不思議な牧場の管理を任された主人公が、一日が数秒で終わってしまう中、牧場を管理していくゲームです。工夫したところは、見やすいように、プログラムを定義して、分けていたことです。

<ゲームシステム>

  • ゲームがスタートしたら、まず土(四角いブロック)にアイテム「たね袋」を使います。
  • そのあと、適度に水と肥料をやります。
  • 時間がたつと、芽が出てきて、実がなります。
  • 実がなっている状態で、作物に触れると収穫できます。
  • 収穫後は出荷箱に触れることで出荷でき、作物の品質に応じたお金(バル)がもらえます。
  • 5月になるとゲーム終了です。
  • 最後に金額が表示されます。みんなで金額を競い合いましょう。(スコアアタック)

作品名 元素クイズ
作者 浅利 虎太郎 (アサリ コタロウ)
札幌市立栄南中学校 (中学2年)

元素クイズには
・元素記号から名前を当てる
・元素番号から名前を当てる
・名前から元素記号を当てる
の三つの種類のクイズがあり、『元素記号ギャラリー』では、周期表で知らない元素記号などを調べられます。
クイズでは・上り・下り・ランダムの三種類の順番を選べます。
全118のすべての元素を問題に出しました。
すべて答えた後に正答数・不正答数・一言コメントがあります。
このプログラムを作った理由は学校で元素記号を覚えられなかったときに、単語カードを使っているときに思いつきました。

作品名 北明国政府公式ウェブサイト
作者 湊 乙太 (ミナト イッタ)
札幌市立福移中学校 (中学2年)

日本から東に700km、太平洋上に位置する架空国家・北明国(ほくみんこく)。
今まで内閣と各省庁のウェブサイトは別々に分かれていたのだが、このたび合併することに。
公用語は日本語と中国語。
ですが謎に英語とマケドニア語でも見れます。
ローディング画面などのjavascriptなどを設定するのもがんばりました。

作品名 Maturi.Zip
作者 野村 一護 (ノムラ イチゴ)
帯広市立光南小学校 (小学6年)

お祭りゲームを5種類作り、景品を交換できるようにしました。射的と交換の仕組みを作るのに苦労しました。