第3回U-16プロコン札幌大会3位決定戦における運営不備のお詫び

2020年10月4日にオンライン(Zoom 双方向接続 + YouTube Live 配信)で開催した第3回U-16プログラミングコンテスト札幌大会(以降、当大会)の3位決定戦において、運営の不備による再試合が行われました。
その結果、一度は3位入賞が確定した選手が4位に降格する事態が生じました。
当大会実行委員会より深くお詫びすると共に、経緯についてご報告いたします。

1. 経緯

藤田選手と鎌田選手による3位決定戦が行われ、僅差による接戦の末、鎌田選手が勝利しました。
これにより、鎌田選手の3位入賞と、2020年11月3日に開催される第7回全道大会への進出が一度確定しました。

ここで、3位決定戦を観戦していた他の選手からチャットで「3位決定戦で使用したマップが大会の要件を満たしていないのでは?」との指摘がありました。
※チャットによる指摘は3位決定戦の最中に送信されていましたが、運営側が気づいたのは後半戦が終了し、順位が確定した後でした。

運営側でマップを確認し、不備を検出しました。
3位決定戦で使用した「C.ミックスタイプ」のマップでは、ルールブックVer2.3により、「クライアントの初期位置周囲8マスにブロックとアイテム両方が存在する」ことが前提となっていますが、使用したマップには周囲8マス内にブロックは存在していたものの、アイテムが存在していませんでした。

運営側に不備があったことを認め、両選手に謝罪しました。
経緯を説明のうえ、両選手合意のもと「マップを変更して再試合し、あらためて勝者を決定する」こととなりました。

僅差による接戦の末、今度は藤田選手が勝利し、最終的に藤田選手の3位入賞と第7回全道大会への進出、鎌田選手の4位入賞が確定しました。

2. 今後の対応について

当大会実行委員会では事態を重く受け止め、両選手に改めて謝罪のうえ、大会終了直後に第7回全道大会の運営母体である、U-16プロコン旭川大会実行委員会および道内各地のU-16プロコン実行委員会の代表者に経緯を報告しました。
その後の審議の結果、2020年11月3日に開催される第7回全道大会では、

  • オンライン開催のため遠隔地からも参加しやすいこと
  • 参加者数が例年より少なく、対戦時間に余裕があること

が勘案され、「各地域のベスト4まで第7回全道大会に出場可能」との決定が下されました。
これにより、札幌大会4位に入賞した鎌田選手も第7回全道大会に出場可能となりました。

3. 再発防止策について

当大会実行委員会では今後同様の事態が発生しないよう、以下の施策をもって再発防止に努めます。

  1. 事前にマップのレギュレーション(規則)チェックツールを用いて、チェックを行います。
  2. 上記に加え、CHaserの有識者2名以上による複眼チェックを行います。
  3. 誤解防止のため、対戦開始前にマップを公開する際「A.基本タイプ」「B.レールタイプ」「C.ミックスタイプ」のうち、どのタイプに合致するマップであるか、明言したうえで対戦を開始します。

4. 最後に

今回の不備により、一度は3位に入賞したにもかかわらず4位となってしまった鎌田選手は大変悔しい思いをし、3位に入賞した藤田選手も素直に喜べず、複雑な思いをしたことと思います。
さらには、マップの不備をご指摘いただいた選手にも負い目を感じさせてしまったかもしれません。
長い時間をかけてプログラムを作り込み、大会に臨んだ選手の皆様、その指導と引率にあたった先生方、大会をご観戦いただいた保護者、関係者の皆様にも不快な思いをさせてしまいました。
大変申し訳ございませんでした。

本件の責任は、全て当大会実行委員会にあります。
本件について、参加選手並びにその関係者を非難するような言動は厳に慎んでいただくよう、お願いいたします。

また、このような事態が生じたにもかかわらず、運営からの3位決定戦再試合の提案を快く受け入れ、正々堂々と戦い、順位が決定した後も不平一つ漏らさず紳士的な振る舞いを続けた鎌田選手、藤田選手の両名に、惜しみない賞賛と尊敬の意を表します。
両名並びに札幌大会代表選手の第7回全道大会でのご活躍を、心よりお祈りしております。

 

本件に関する苦情、お問い合わせ、およびU-16プロコン札幌大会に関するご意見は、U-16プロコン札幌大会実行委員会事務局(u16procon-sapporo@local.or.jp)までお寄せください。

2020年10月8日
U-16プロコン札幌大会 実行委員長 八巻 正行

第3回札幌大会作品部門展示

第3回 U-16プログラミングコンテスト作品部門参加者

1. 池田 かずな さん (小6)

2. 黒川 智晴 さん (年長)

3. 黒川 千紘 さん (小3)

第3回 U-16プログラミングコンテスト作品部門展示

※ 各作品のコメントは、作者からのコメントを一部抜粋して掲載しています

作品名 1.うちのインコ
2. 朝の景色
作者 池田 かずな (イケダ カズナ)
札幌市立信濃小学校 (小学6年)

うちのインコ:iPad のアイビスペイントで描いたインコのイラストをiMovieで動画風に繋げました。鳴き声は自分で声真似をしています。

朝の景色:朝、目が覚めるときにカーテンの隙間から見える景色が綺麗だったので、それを思い出してiPadのアイビスペイントで描きました。

作品名 はじめての札幌市営地下鉄
作者 黒川 智晴 (クロカワ トモハル)
なかのしま幼稚園 (年長)

iPadを使ってscratchでつくりました。地下鉄ホーム柵が開いてキャラクターが乗りこむ様子をプログラミングで順番に指示していくのが難しかったです。キャラクターはもともとあるものから選びましたが、口が動いているように使い分けました。背景は、がんばって自分で描きました。僕は札幌市営地下鉄が大好きなので、この作品がつくれてとても嬉しかったです。

作品名 オークションゲーム
作者 黒川 千紘 (クロカワ チヒロ)
札幌市立中の島小学校 (小学3年)

このゲームは2~4人のプレイヤーで遊ぶことが出来ます。
a.v.m.→ のキーが、それぞれプレイヤー1.2.3.4に対応しています。
4人以下で遊びたい場合は、選んだキャラクター以外のキーは押さないでゲームをします。なので最低2人いればゲームを楽しむことが出来ます。

このプログラミングをつくる上で工夫したこととしては、それぞれのプレイヤーの残金を表示させない(隠す)ことで、他のプレイヤーとのかけひきを楽しめるようにしたことです。
このプログラミングをつくる時に一番苦労したのは、ステージのプログラムを組むところで、タイマーをリセットする条件を設定するところでした。
もしでつなげる命令がたくさんつながり、とても複雑になってしまったので、何度も試しておかしいところを何度もやり直しました。

プログラミングのどの命令を組み合わせれば、ゲームがイメージしたように動くようになるのかを考えるのは、とても難しかったけれどその分とても楽しかったです。

第3回札幌大会をオンラインで開催しました!


2020年10月4日(日) 第3回 U-16プログラミングコンテスト札幌大会が、オンラインにて開催されました。

Zoom には、競技部門7名、作品部門2名の参加者たちと、引率の先生、付き添いの保護者などの見学者、そして運営がサインイン。
その様子は、そのまま YouTube で配信されました。
運営チームは7人が ビットスター株式会社 ラウンジ に集合し、ソーシャルディスタンスを保って進行、対戦演出、配信などを行いました。
また、釧路、東京などからも、リモートで3人が運営に携わりました。

競技部門

午前中は例年通り予選を実施しました。
オンライン開催のため、事前に送付してもらったプログラムを運営の手で bot と対戦させ、7人の参加者が点数を競いました。
午後からは決勝トーナメント。実行するプログラムに誤りがないか、ひとつひとつ丁寧に確認しながらの対戦を実施。
今年も、よくよく考えられた素晴らしいプログラムが集まっていて、手に汗握る試合がたくさんありました。
3年前に植えたプロコンの種が芽吹き、着実に育っているのを感じることができて、運営一同とても感動しました。

作品部門

作品部門には、3作品が集まりました。オンライン開催ということで、提出物、提出方法などにも変化があり、ハードルを高く感じるケースもあったのではないかと思います。
その中で、黒川姉弟 (小3・年長) の作品は、表現力、着想力もさることながら、コードを見た審査員は感心しきりというプログラムでした。
第3回作品部門応募作品の展示

競技部門結果

優勝 菊地 結翔 さん 札幌日本大学中学校
準優勝 原 陸翔 さん 札幌市立西陵中学校
第3位 藤田 響 さん 札幌市立東月寒中学校
審判長特別賞 鎌田 歩叶 さん 札幌日本大学中学校

作品部門結果

金賞 黒川 千紘 さん 札幌市立中の島小学校
審査員特別賞 黒川 智晴 さん なかのしま幼稚園
奨励賞 池田 かずな さん 札幌市立信濃小学校

はじめてのオンライン開催となり、不慣れで至らない点も多々ありました。ご協力くださった参加者、関係者のみなさまにお詫び申し上げると同時に、ご厚意に心から感謝いたします。

札幌圏の小学生、中学生のみなさん。2021年は、U-16プロコンに参加してみませんか?
また、今年が最後の参加となった、高校1年生のみなさん、わたしたちと一緒に、U-16プロコンを運営してみませんか?
U-16プロコン札幌大会事務局 u16procon-sapporo[at]local.or.jp までお気軽にご連絡ください。

来年は会場でみなさんにお会いできることを、運営一同心から願っております。

競技部門 学校別参加登録数

  • 札幌市立西陵中学校 1名
  • 札幌日本大学中学校 3名
  • 札幌市立東月寒中学校 1名
  • 札幌龍谷学園高等学校 2名

作品部門 学校別参加登録数

  • 札幌市立信濃小学校 1名
  • 札幌市立中の島小学校 1名
  • なかのしま幼稚園 1名